遺言書の必要性
相続をめぐるトラブルの多くは、相続開始後の遺産分けの場で起こっています。それまで仲の良かった兄弟姉妹が、相続をきっかけに不仲になるというケースは少なくありません。こうした相続トラブルを未然に防ぐためにも、ぜひ検討したいのが「遺言」です。大切な家族を無用のトラブルから守ることが遺言の最大の目的です。また、自分の意思を伝える最後のチャンスにもなります。家族のためにも遺言書を残しておきましょう。
◆あなたは遺言書が必要ですか?
あてはまる項目が3つ以上の方は、遺言書を作成したほうがよいでしょう。
□ 年齢が60歳以上である。
□ マイホームを所有している。
□ 2人以上の子どもがいる。
□ 親と同居している子ども、別居している子どもがいる。
□ 結婚しているが、子どもはいない。
□ 不動産などの財産がある。
□ アパート、マンションなどの賃貸物件を所有している。
□ 葬儀やお墓について、要望がある。
□ 家業をうまく継がせたい。
□ 孫にも相続させたい。
□ 家族以外の人にも、何らかの財産を残したい。
□ 遺産配分について、金額など具体的な指示をしておきたい。
□ 死後、ペットの世話を信頼できる人に頼みたい。
□ 人生のパートナーがいるが、入籍はしていない。
□ 複数回、結婚していて子どももいる。
□ 相続させたくない者がいる。
□ 先妻の子どもがいる。
□ 子供が二人以上いるが、財産を均等に相続させたくない。
相続にはもちろん税金対策が必要であり、手続が大変です。しかし、本当に重要なのは、遺族がそれまでの暮らしを続けられなくなったり、財産をめぐって骨肉の争いを延々と続けるきっかけになってしまうことです。
「うちの家族にかぎって・・・」と思われる方がほとんどですが、実際、家庭裁判所への遺産分割に関する処分の審判・調停の新しい受注件数や相談件数は近年、とても増えています。
争いごととなり裁判になってしまうと多額の費用と時間を費やします。
そうなる前に、まずはご相談下さい。